- qmailとは?
qmailは、現在メールサーバ(MTA)としては標準の地位にあるsendmailに取って代わる新しいMTAとして、ここ最近雑誌などにも取り上げられ注目を集めています。また弊社以外のISPやレンタルサーバ各社でも、実際にqmailをMTAとして採用するところが増えてきております。詳しくはqmailの日本語解説ページをご覧下さい。
sendmailは改良に改良を重ねてきた結果プログラム自身が巨大化してしまい、また各種設定も複雑で、sendmailの設定ファイルを設定するプログラムを利用しないと設定できないほど難解なものとなっております。また、巨大化したプログラムはセキュリティホールとしても狙われやすく、その度に頻繁にバージョンアップを繰り返す必要があり、安全上の問題と管理の手間がいつも指摘されております。
弊社ではお客様に安心してにサーバをご利用いただけることを第一に考え、非常に扱いやすく安全で高性能なMTAとして、現在までにひとつもセキュリティホールはみつかっていないqmailをサービス開始当初から採用しております。
- サブドメイン転送メールアドレスとは?
ディスクスペース・レンタルサービスをご利用のお客様(旧プランでは「サブドメインあり」)は、標準メールアドレスとは別に、サブドメイン転送メールアドレスを数量無制限でお使いいただけます。
例えば、お客様のアカウントが「abc」の場合、次のようなメールアドレス宛に送信されたメールは、すべて「abc」のメールボックスへ届きます。
abc@pobox.ne.jp 標準メールアドレス
foo@abc.pobox.ne.jp サブドメイン転送メールアドレス
サブドメイン転送メールアドレスの@マークの左側( foo )は、無制限に作成可能ですので、状況に合わせてメールアドレスを使い分けすることも簡単に実現できます。また、それぞれ個別に10ヶ所まで転送設定をすることが出来ますので、簡易的なメーリングリストとしても利用可能です。
なお、個人契約の場合は同居のご家族、法人契約の場合は同一事業所内の社員を除き、第三者へのメールアドレス提供は固く禁じておりますので、この点はお守り下さい。
- メールが送信できません・・・SPAMメール対策その1(POP before SMTP)
該当エラーメッセージ:
553 sorry, that domain isn't in my list of allowed rcpthosts (#5.7.1)
弊社とは関係のない第三者が発信したメールの不正中継を防ぐ(SPAMメール対策)ため、POP before SMTP を導入しております。弊社のSMTPサーバを使用してメール送信する場合は、メールを送信される前に必ず受信メールのチェックを行って下さい。
受信メールのチェック後、5~10分間はメールを送信することができますので、お使いのメールソフトの設定をご確認下さい。
- メールが送信できません・・・SPAMメール対策その2(From詐称)
該当エラーメッセージ:
552 sorry, your domain isn't in my list of allowed senderhosts (#5.7.1)
残念ながら弊社をご利用のお客様が大量のSPAMメールを送信されることがございます。サーバ資源を無駄に食いつぶすため、他のお客様にとっても非常に迷惑な行為でございますので、そのような行為が発覚した場合にはアカウントを削除するなど厳しく対応しております。内部から発信されるSPAMメールのほとんどがメールの発信者(From)を偽っているため、その対策として弊社ドメイン名(pobox.ne.jp)がFrom行に存在しない場合は、メールを送信できないように設定しております。
※バーチャルドメインホスティングサービスをご利用の場合は、お客様ドメイン名がFrom行に存在すればメールの送信が可能です。
- CGIからメールが送信できません。
qmailには従来のsendmailの機能をそのまま置き換えることができるプログラムが多数付属しております。例えば弊社サーバで用意しております /usr/lib/sendmail は、実際にはqmail付属の置換プログラム(wrapper)で、通常のメール送信でしたら問題なく行えます。
ただしsendmailのオプションスイッチを多用しているようなCGIスクリプトや、sendmailに直接複数のメールアドレスをカンマで区切って渡している場合(※)など、そのままではメールが正常に送信できないこともございます。もしお使いのCGIスクリプトから正常にメール送信できない場合は、弊社までお問い合わせください。ほとんどの場合少し修正するだけで送信できるようになっております。例えばKENT WEBで配布されているCOSMO NAVIは、簡単な修正で正常に送信できることが確認されています。
※複数のメールアドレスをsendmailに直接引数として渡したい場合は、メールアドレス間をカンマで区切らずに、スペースで区切ってください。
弊社もCGIスクリプトの作者様へ直接変更依頼するなどして、お客様にできるだけ簡単にご利用いただけるように対策を講じております。なお、ネットサーフレスキューWeb裏技で配布されているスクリプトはすべてそのままqmailで使用できるとのことですので、初心者の方はこちらのスクリプトを使用されることをお勧めいたします。
参考:qmail付属sendmailで使用できるオプション
sendmail [ -t ] [ -fsender ] [ -Fname ] [ -bp ] [ -bs ] [ arg ... ]
上記以外のオプション、例えばよく使われている [ -n ] は使用できません。しかしながらほとんどの場合、使用できないオプションを外すことで解決いたします。
sendmailのオプションは、スクリプトの作者自身意味がわからないままに付加されているのでは?と思われることが多く、[ -n ] もそのうちの1例であると言えます。 [ -n ] を外したところで、スクリプトの動作に影響を及ぼすことは100%ありえないかと思います。基本的に[ -t ] [ -f送信者メールアドレス ] [ -F送信者名 ] 以外のオプションは外しても問題ございません。
※CGIから発信したメールがエラーとなった場合、anonymous@wwwX.pobox.ne.jp(Xは各サーバの番号)の弊社宛アドレスに返送されてまいります。毎日大量のエラーメールが届いておりますので、[ -f送信者メールアドレス ] のオプションをsendmailに付加していただきますよう、ご協力のほどお願いいたします。
- 送信メールにDateとMessage-Idは正しくつきますか?
メールソフトにDateとMessage-Idを付加する機能がない場合、弊社メールサーバ(qmail)で付加するようにしています。
※インターネットメールの規則(RFC822)では、メールソフト側でDateとMessage-Idの情報を付加するようになっており、qmail はそれに準拠した形(qmail側ではDateとMessage-Idは付加しない)となっております。しかしながらお使いのメールソフト(例えばPostPetなど)によっては、DateとMessage-Idを付加する機能がないものも存在します。多く使われている sendmail がたまたま親切(おせっかい?)に付けてくれるので普段は気にしなくても良かったのですが、弊社ではお客様がどのようなメールソフトをお使いの場合でも、インターネットメールの規則に準拠した形で送信できるように、qmail側でDateとMessage-Idの情報を付加するようにしております。詳しい情報はこちらを参照下さい。
- 設定ファイル .qmailを使用して自由に転送先の設定ができますか?
メンバーサポートから会員様専用サポートページへログインしていただきますと、メールの転送先が設定可能となりますが、これは .qmailをCGIプログラムにて変更しております。同様にサブドメイン転送メールアドレスも自由に追加可能ですが、これも .qmail-fooという設定ファイルをCGIプログラムで作成・変更しております。
しかしながら、FTPやTelnetなどで弊社サーバへ接続し、直接 .qmailを編集することはできません。お客様ホームディレクトリへ .qmail関連の設定ファイルを置きましても反映されませんので、予めご了承下さい。
- PostPetを使いたいのですが、設定方法を教えてください。
設定方法は下記のとおりです。送信の際には、その直前に必ずメールチェックを行ってください。メールチェック後、5分~10分間はそのまま送信できます。→ POP before SMTP
SMTPサーバ
|
SMTPサーバ名
|
POPアカウント
|
○○○@POPサーバ名
|
電子メールアドレス
|
○○○@pobox.ne.jp (もしくは △△△@○○○.pobox.ne.jp )
|
名前
|
ご自由におつけください
|
パスワード
|
メールアカウント用のパスワード
|
・SMTPサーバ名/POPサーバ名は、設定完了のお知らせに記載しております。
・○○○には、お客様のメールアカウントをご記入ください。
・△△△は、ご自由におつけください。ただしサブドメインをご利用の場合に限ります。